新しい時代のオフィスには空間デザインが重要! より快適な職場のために
感染症への対策が社会全体で継続するなか、コスト削減のためにオフィスを手放す企業も増えるなど、オフィスのあり方が大きく変わってきました。
さらに働き方改革が進む日本では、新しい時代のオフィスの空間作りが重要視されています。このような時代において生き残るには、多様な働き方にマッチするオフィス作りを目指していく必要があるでしょう。
今回は、新しい時代のオフィスには何が必要なのか、何をしていくべきかについて解説します。
新しい世代のオフィス|空間のトレンドやオフィスの役割を紹介
新しい世代へ向けたオフィスを作るためには、オフィスに何が求められているのかについて知る必要があります。最近のオフィス空間のトレンドについても見ていきましょう。
オフィス空間のトレンド
感染症対策が意識されるようになった近年、厚生労働省の「働き方改革」でも「柔軟な働き方がしやすい環境整備」が推奨されているように、新しい時代のオフィスとしてリモートワークや時短勤務、週休3日制の導入など多様な働き方に対応できる空間がトレンドです。
ソーシャルディスタンスに対応しながらもコミュニケーションがとれるようにするための「可動式の家具でレイアウト変更」や個室の会議室の壁を取り払った「オープンミーティングスペース」などの例もあります。
そしてカフェカウンターをフロア内に設置したり、ソファー席やライブラリーコーナーを設置するなど、社員の気分転換や意欲向上を目的としてリフレッシュスペースを充実させる企業も増えています。
これからのオフィスの役割
日本法人イケア・ジャパン株式会社が2021年10月に調査した「オフィスでの働き方について」によると、テレワークは「通勤時間が削減できる」「時間を柔軟に使える」などメリットを感じている人がいる一方、「運動不足になる」「仕事のオンオフの切り替えがしづらい」などデメリットを感じている人もいました。
そして、感染症収束後の出社意向の質問では、全体の78.2%が出社したいと考えていて、オフィスに同僚とのコミュニケーションスペースを求めている人は66.3%、上司や部下の業務状況の見やすさを求めている人も39.2%と高い傾向にありました。
このことから多くの人が、テレワークにメリットを感じながらも、働く場所について多様なニーズを持っていることがわかりました。
これからの新しい時代へのオフィスの空間の役割として、社員同士のコミュニケーションの取りやすさを重要視した空間作りが必要とされています。
【参考:厚生労働省「働き方改革」の実現に向けて】
【参考:PRTIMES「オフィスに求めるものは同僚との心の「密」 イケア、「オフィスでの働き方について」アンケート調査実施」】
新しい時代のオフィスなら|空間を変えて快適さ&効率UP
社員が快適に、安心して働けることも新しいオフィスに求められています。デスク周りにスペースを持たせるなど対策を講じ、オフィスに快適性を持たせましょう。
十分な作業スペースで効率アップ
オフィスへの不満のうちの一つに「一人当たりの作業スペースの狭さ」が挙げられます。デスク周りが狭くて十分な作業スペースがないと作業効率は下がるでしょう。
新しい時代のオフィスとして空間に快適性を持たせて業務効率を上げたいなら、デスク周りや通路に十分な広さを確保することが大切です。
安全情報センターでは、執務スペースの気積(空気の総量)を一人あたり最低10立法メートル確保するように定められています。
気積は「(執務スペースの床面積×天井高−設備類の容積)÷社員数」という計算式で求められます。約3坪(約9.92平方メートル)のスペースが平均的ですが、一人当たり4〜5坪のスペースがあると、複数の会議室やリフレッシュスペースも確保できます。
オフィスに香りを取り入れて快適さアップ
株式会社電通サイエンスジャムと株式会社コードミーで、脳波による感性把握技術にもとづく香りで快適な職場環境をデザインする「ソリューション・フレグランス」の実験を行ったところ、香りAでは快適度が10%上がったり、香りBではストレス度が13%下がるといった心理面に確かな影響を与えることがわかっています。
嗅覚は、脳の中でも感情を司る部分にダイレクトに伝わるので、新しい世代向けのオフィスに香りを導入することで従業員のモチベーションアップや集中力アップなどの空間の効果に期待できるでしょう。
後回しになっている片付けは弊社にお任せください
ストラートデザインは、弊社独自の教育を受けたプロがお客様のオフィスの課題をスピーディに解決します。リバウンドを防ぐための仕組みづくりもご提案可能ですので、快適に働ける空間を長期で保つことが可能です。
ついつい後回しにしてしまう倉庫内の片付けや毎月届く大量のチラシにお困りの場合は、弊社にお任せください。
【参考:中央労働災害防止協会安全衛生情報センター「事務所衛生基準規則 第二章 事務室の環境管理」】
【参考:ARCHETYP Staffing Maga『コンディションを「香り」で最大化!?「ソリューション・フレグランス」の可能性』】
これからの新しいオフィスに何が必要? 意思疎通できるかが重要
新しい時代のオフィスでは、社員の満足度を上げることも重要ですが、気軽に社員同士で意思疎通ができるスペースを設置したり在宅勤務ができない人向けの対応も必要です。
リモート環境では不可能なコミュニケーションスペース
株式会社日本商業不動産保証社が2021年3月に実施した調査によると、「社員が出社できるオフィスは残した方が良いと思いますか」という質問に対して70%以上の人がオフィスを残すことに好意的という回答がありました。
テレワークが推進される現在においても、リモート環境では実現できない多様なコミュニケーションを生み出すために、新しい時代へのオフィスの空間が求められています。
在宅勤務で生産性が下がってしまう従業員にも対応
テレワーク時の生産性についてパーソル総合研究所が行った調査によると、オフィスでの生産性を100%としたとき、テレワーク時の生産性の回答の平均は84.1%と、全体的に見て生産性が下がる傾向がありました。
その理由として、自宅に仕事に専念できる物理的環境がなく仕事に集中できないことや、テレワークで上司や部下に連絡を取りづらくなることからコミュニケーションの低下などがあります。
新しい時代のオフィスの空間には、自宅で作業するさいに環境面で生産性が下がってしまう社員への対応も必要とされているでしょう。
【参考:PR TIMES『<都内企業の経営者・役員300人に聞いた「コロナ禍におけるオフィスの在り方」に関する調査>コミュニケーションの場としてオフィスを再定義する“ハイブリッド型オフィス”が主流に』】
【参考:パーソル総合研究所「第四回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査」】
まとめ
今回は、新しい時代のオフィスについてご紹介しました。働き方が大きく変化している今だからこそ、オフィスの空間のあり方を考え直すチャンスです。
オフィスが抱える課題は多いですが、課題をクリアしていくことで従業員の満足度上昇になり、生産性もアップしていくでしょう。
ストラートデザインは、部署や上下関係を超えた多様なコミュニケーションを生み出すクリエイティブなワークスペースをご提案します。新しい働き方にマッチした環境づくりの実現をご希望の場合はぜひお問い合わせください。